三味線旅がらす

冰川清志( 氷川きよし ) 三味線旅がらす歌詞
1.三味線旅がらす

作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫

流れ長脅差(ながどす) 撥(ばち)に替え
三味線(しゃみ)を抱き寢の 渡り鳥
風の吹きよで 掌(てのひら)返す
そんな浮世を 斜(はす)にみて
エ一 チントンシャン (繰り返し)
氣まま向くまま 唄まくら

惚れたはれたの 身の錆(さび)は
落とし切れずに 頰(ほお)かぶり
柳 新芽(しんめ)も あれから二年
緣でこそあれ 末(すえ)かけて
エ一 チントンシャン (繰り返し)
月にほろりと 泣かせ節

見榮は捨てても 意地だけは
抱いて二の絃(いと) 三の絃(いと)
粹がいのちの やまがた折りも
くずしゃ亂れる 俠髷(おとこまげ)
エ一 チントンシャン (繰り返し)
せめて濡らすな 花しぐれ


2.心ころころ

作詞:いではく
作曲:伊籐雪彥

心でころころ こがれたあの娘(こ)
突然東京へ 行っちゃった
笑って見送る 僕だけど
心でポロポロ 泣いてたあの日
あれから十年 東京で
偶然あの娘を 見かけたら
キラリと光った くすり指
心ころころ 笑って泣いた

心に住んでる 可愛いあの娘
都會の燈りに 消えちゃった
名前を呼んだ 隅田川
心を映した 半分月夜
思えば十年 ひと昔
幼馴染(おさななじみ)の 約束を
信じて夢見た お人よし
心ころころ 笑って泣いた

心のチクチク 忘れるように
おもわず唇 嚙んじゃった
茜の空には 赤トンボ
心は飛んでく あの故鄉へ
あれから十年 胸ン中
描(えが)いたほのかな 戀の花
はらはら散ってく 日暮れ道
心ころころ 笑って泣いた


3.酒月夜

作詞:仁井谷俊也
作曲:杜奏太朗

丸いちいさな 盃が
夢にはぐれりゃ こんなに重い
酒よこころの…こころの この痛み
せめて今夜は 忘れたい

ギタ一流しの ひと節(ふし)が
思いださせる 別れた女(ひと)を
うすい肩先…はかない うしろ影
酒の向こうに ゆれる夜

生まれ育ちは 違っても
生きるつらさは 誰でも同じ
人の情けが…情けが 沁(し)みる夜は
窗に故鄉の 月をみる